y_amskのウェブログ

日々をつらつらと -[ ・∀・]-

スキルと理論

ここのところ、「スキルと理論」の関係性について考えています。それはまた、いまのamskにとって、「技術と科学」の関係性を考えることでもあるのですが。おそらく、「技術と科学」というより、「スキルと理論」と言った方がより適用できる範囲が広くなりそうな気分なので、そっちの方を考えた方が良いかなぁ、なんて思いつつ。どんな言葉を使うかだけの話ですけども。

 

さて、このスキルと理論の関係性について、ある学者さんがおっしゃっていたことがあります。

 

「理論があって、それを技術へとブレークダウンしていくこと。つまり、技術を誰しもが使えるようにすることが、研究ということであり教育なのだと思う。」

 

うろ覚えですが、だいたいこんなことを言っていたような気がします。amskメモにはそう書いてある。

この方は研究者としてだけではなく教育者としても立派な方ですので、自らの研究もそれを次世代にどう伝えるか、という観点からされているのだと思います。

 

少し気になるのは、この言い方だと”理論がスキルに先だつ”という風に見える点です。果たして「技術」としてどのようなものを想定しているのかまでは図りかねましたが、これはちょっと違うかな、とも思いました。

 

 

 

さて、また別問題の話になりますが、あるスキルがあってそいつを理論へと導くことは可能なんでしょうか。たとえば、ジョブズみたいな、とんでもないプレゼン上手がいて、そいつのプレゼンはなぜプレゼン上手と言えるのか、という問いは一般に言って成り立つものなんでしょうか。

 

結論から言って、そこに問いを立てて”科学的な”仮説を立てることは可能であると考えます。すなわち、スキルに理論を求めるということは、おおよそ可能なことなのではないでしょうか。それを人が評価してくれるかなんてことは知りませんが。

ただし、ここで気を付けなければならないのは、その理論を構築したからと言って、それがすべての人に適用できて、スキルを誰もが使うことができるなんてことはないということでしょう。スキルはそれを持たされた人がどう磨くのかを考えてこそ使えるものでしょう。

 

その意味において、やはりスキルと理論とは分けて考えなければならないものであると思います。スキルに理論を組み込んだらうまくいった、なんてことはあるでしょうけれども、それは結果論にすぎません。理論は理論として独立し、スキルはスキルとして独立していて、たまーにそいつらが組み合わさって新しいものが生まれていく、というもんじゃないでしょうか。

 

もっとも、スキルも理論も積み重ねてこそ光るなんてトコは変わりませんけどね。

 

”必ずそこに理論が存在する”と考えるのは非常に危険なことだと思います。うまくいっちゃえば、それはそれでいいんじゃない。人間だもの○<´・ω・`>○ビローン